卓上碁盤を自作してみた

このところ 隣町の公民館で囲碁を打つ機会があります

会議室用テーブルの上に足を折りたたんだ碁盤を置いて対局をしていますが 今年の冬はコロナウィルス感染防止のため窓を開けた状態で対局していました

そのため着ぶくれで 袖が石に当たり 気が付いたら石が何個か動いていたなんて よくありました

碁盤の折りたたみ式の足を外して 低くすればよいと思うのですが…

私はビジターなので 器具・道具を改造するのはチョット…

というわけで 卓上碁盤を自作してみました

↑今回自作した卓上碁盤(板厚18㎜)です

※この写真はコロナウィルスが流行する前に撮影したものです

将棋盤を囲碁13路盤に改造

2年ほど前に 近所の知人の依頼で将棋盤を囲碁13路盤に改造しました

裏面に昭和8年に新調とあり 既に80年以上経過していました

知人の祖父が所有していたものだそうです

材質はケヤキのムク板で厚さ55㎜ 表面を削り 研磨した状態で持参です

水性樹脂塗料とカラスグチ(製図の墨入れの道具:20代に使用していた)を使って線を引きました

今回は材料から調達

今回はホームセンターで材料から調達です

いろいろ見て回りましたが 丁度良い板材が見つからず 250㎜x600㎜x18㎜を2枚

これを継ぎ合わせて 幅500㎜にしました

パイン集成材です(棚板としてよく使われる)

継ぎ目に接着剤を塗り クランプ(別名:ハタガネ)で締め付けて接着

板の反りを修正して研磨

水性樹脂塗料で線を引いているうちに 何本か滲みが出てきました…失敗です

板材がパイン材で 殆ど生の状態だった為と思われます

再度線引きに挑戦!!

最初の線引き失敗の後 再研磨して 2か月あまり自然乾燥

再度線引きに挑戦です

目盛は縦目盛及び横目盛のガイドをJWWキャドで作成してテープで張り付け 鉛筆で薄く下書きしておき 四方にテープでマスキング

2番から18番まで縦横のマス目を引き 最後に1番と19番(外枠)の線を引きました

そこそこに うまく出来たと思いきや…最後に引いた線の一部が滲んでしまいました

写真の一番上の線です…(>_<)

囲碁の対局と同じく 最後の最後で 気が緩みました

仕方がないが このままにして あとは余分な外周を切り落としてひとまず完成としておこう!!

集成材は目が均一でないため(板目 正目 順目 逆目など)細かい加工には要注意ですね!! 

自作碁盤が完成

滲みが気になっていたので 思い切って修正し 周囲の余分な材を切り落として仕上げました

ようやく 完成です(最初に掲載した写真)

発想からほぼ3ヶ月です

次回の例会(5月末か6月)に持参して テーブルに合わせて 裏にクッション材を張り付けて使用する予定です

早速 棋譜を並べてみました

音は 二つ折り碁盤とほぼ同じですね…(^^)

棋譜は先日(2021/04/29)行われた 十段戦第5局です

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参考までに マス目の寸法を記しておこます(私が調べた範囲で)

横方向は 黒石=22.19mmで横一線にきっちり並ぶ寸法でマス目も22.19mm

縦方向は やや大きく 24mmです(23.92mm)

線のない外周部分は12~15mmです

本当はもう少し小さいのかな??

家にある足つき碁盤(カヤ3寸版 製作年不詳:明治時代?)は

目盛の間隔が 横方向 21.56㎜ 縦方向 23.22㎜です

碁盤を自作 その2  2022/6/13 こちらもどうぞ

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